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​東洋医学的な鍼灸

 鍼やお灸を身体に施すにあたって、その運用方法は無数にあります。たとえば鍼はどこに、どの深さで、どのような手技をするのか、など明確なルールがあるわけではありません。鍼灸は古代の中国が発祥ですので、その当時のものの考え方である陰陽論、五行説、などといった理論と結びつき、実際的に運用されてきました。現代ではそのような考え方と距離をとり、現代医学、すなわち筋肉や神経のみを対象として施術する立場と、昔ながらの理論に基づいた東洋医学的な立場とに大きく分けられます。当院は現代医学の知見を取り入れつつ、基本は東洋医学的な観点から施術をしていきます。

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 では、東洋医学的な鍼灸の特徴とは何でしょうか。身体を細かく観察して、分子のレベルから局所を治療していく西洋医学に対して東洋医学では身体全体に目を向けます。身体全体をくまなく覆う経絡と呼ばれる気の流れを想定し、その気の流れを良くすることで生命力の活性化を図ることが特徴の一つと言えます。経絡にはいくつか種類があり、どの経絡が滞っているのかを東洋医学的な診察(問診、脈診、舌診、体表観察など)によって特定し、(これを証を立てるといいます)鍼やお灸をして治療をしていきます。身体を大きく捉え、気の流れを調整し、血液の流れを良くして自らの治ろうとする力を強めるという視点は西洋医学にはないものといえます。

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